ごあいさつ


かつて、私は木工の職人として
技術を磨いてきました。
刃物を研ぐこと、
木を切ったり削ったりすること、
漆を塗ることなどです。


神戸と京都で木工の技術を磨きました。


それから後に起こる阪神淡路大震災以降、
家具や建材の修理の専門となりました。



高い技術を身につけていないと、
思い通りに物を作ることが出来ない。
技術の大切さは木工を通して知った。
だから、修理に於いても技術を最優先としてきました。


強度と仕上げの美しさ。


その為には何種類もの充填剤や塗料を使い分けます。
溶剤であっても数種類の物を使い分けます。


強度と美しさの為。


新しく手にした材料のテストは欠かしません。密着テスト、耐久テスト、相互の相性テスト、等々。
テストピースがたくさん貯まってきました。


メーカーから提供される通り一遍のデータに満足できず、独自のテストをすることもありました。
塗料メーカーは逆に私共のデータを喜んでくれました。


そして、現在も技術は大切なものと考えています。


でも、最近は別のことを考えるようにもなりました。


最も大切なこと・・・・心を向けること。


心を向けること。お客様に心を向け、目の前の仕事に心を向ける。


信頼して戴いているからこそご依頼して戴ける。
その信頼には責任を持ってお応えする。絶対にお客様の信頼を裏切らない。
・・・・その為の技術。技術はそれを実現するもの。
そう考えるようになりました。


私共ムエン工房は、今よりももっとお客様に喜んで戴ける、
お客様に自慢して戴けるチームになりたいと思っています。